当山の沿革

当山は弘仁3年(812 平安時代)多奈久坐和氏(たなくざわし)の三女湖年姫(こねんひめ)が尼僧となって金泉庵という庵を結んだのがはじまりです。その後応永9年(1402 室町時代)に源秀師が現在の地に堂宇を再建し、本尊薬師瑠璃光如来を奉安して金泉寺と定めました。源秀師を中興開山として法燈連綿と現在に至っています。

境内案内

現在の本堂は、嘉永5年(1852 江戸時代)に建立された欅造りです。昭和時代に屋根を銅板葺きにしたのをはじめ数々の改修・補修を行い大切に保存しています。江戸時代の建物ですが、冷暖房設備を完備しており椅子に腰かけて法要に参列できます。

当山のご本尊は薬師瑠璃光如来で日光菩薩・月光菩薩を脇侍とし十二神将を眷属としています。須弥壇の両脇には弘法大師・興教大師の祖師像が、左右の壁面には金剛界曼荼羅・胎蔵界曼荼羅が祀られています。この本堂では毎朝住職による朝勤行が勤修されています。

ご本尊に向かって左には、位牌堂があり七観音菩薩が祀られています。位牌堂には、天保2年(1831 江戸時代)に鋳造された1尺2寸の磬子(けいす)があります。この磬子は、毎日朝勤行時に打ち鳴らされており天保2年より同じ音色が響き続けていると思うと感無量であります。

来訪者の利用する玄関・法要の待合室・書院(非公開)等があります。待合室は冷暖房完備で椅子とテーブルの仕様になっています。法要に参列の方及び御用の方は、この客殿玄関にお越しください。

山門から本堂に到るまでの参道には、手水舎・水子地蔵尊・宝篋印塔・弘法大師修行像・三界萬霊之塔が点在しております。